「ちょっと話したいなー、とかダメ?」 気まずそうに言う涼平は昔の涼平と変わらなかった 「ダメ……じゃない」 「じゃあどっか入ろうか、寒いでしょ」 駅の近くの適当な店に入って2人向かい合った 「なんか……すごい変な感じ」 何時間か前まで会えるとも思っていなかった 何分か前は会えたことに驚きすぎてほとんど何もしゃべることができなかった なのに今こうして涼平と普通に過ごしていることが不思議でしょうがない