そもそも、何で涼平に会いたかったのか、 会って何か伝えたいことがあったわけでもない ただ顔が見たかっただけ? そんな気もするしそうでない気もする ずっと会いたかった 会えたなら、もういいのかもしれない 話しかけてもし涼平に彼女がいたら? また泣くのは自分 そんな思いをするなら こうやって運命的に再会できた、それだけでいいのかも そう思いながら涼平から渡されたお茶をすすった でも、『ああ、朱希? 久しぶりー』って軽く流したり…… ないか。 少なくとも、朱希の知っている涼平ではありえない