「成仏したのか…?」

「ううん」

十牙の言葉に、レヴィは首を横に振る。

「まだいるわ…でもベッタリ纏わり憑いていたこれまでと違って、少し距離を置いたみたい…」

いつまでも周囲を威嚇するような気配を醸し出していたこれまでと違い、付かず離れずの場所でレヴィを見守る。

そういう考えに至ったらしい。

何かあれば、レヴィを身を挺して守る。

真の意味での守護霊へと昇華したのだ。

とはいえ。

「君に敵意がないんじゃ、あの子も力は貸してくれない…今の私は只の永遠の17歳に過ぎないわね」

てへぺろ、とキャピ感をアピールするレヴィ。