天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

「言われねぇでも」

身構える十牙。

見据えるのは眼前の少年。

そして興奮状態の少年を落ち着かせようと、懸命に説得を試みているレヴィ。

ここまでの暴挙をしでかしても尚、レヴィは少年を何とか宥めようとしている。

害をなす『悪霊』としてではなく、一人ぼっちで寂しい思いをしている憐れな『幼子』して接してやっている。

そんなレヴィの優しさに。

「てめぇはいつまで甘えるつもりなんだ、チビ助っっっ!」