天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

レヴィは一瞬我が目を疑った。

十牙の髪の毛が…伸びていく?

いや、髪の毛だけではない。

顔も、手も、少しずつ毛で覆われていく。

見れば体毛だけではなく、耳が尖った大きなものへと変貌し、口が大きく裂けて犬歯がせり出し、両手の爪もより長く、より強靭なものへと変わっていく。

上半身の筋肉が制服を引き裂くほどに張り詰め、体全体が一回り大きく。

それは表面的な変貌ではなく、骨格そのものが変わっていくようであった。

「今はまだ真昼だっていうのにね…」

笑みを浮かべるレヴィの頬に、戦慄の汗が滲む。

「獣人…人狼がお出ましなんて…」