天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

少年からの攻撃が一時的に止み、動きを止める十牙。

レヴィの問いかけには答えない。

答えないまま。

「!!」

一気に接近しての、跳び後ろ回し蹴り!

「あ゛あ゛あ゛あ゛!」

レヴィを守るように少年の両腕が伸び、十牙の蹴りをブロックした。

「何だチビ、レヴィお姉ちゃんがそんなに大事なのか?」

着地して体勢を立て直す十牙。

「だったらベッタリとり憑いて依存するよっか、離れた場所から見守る事がお姉ちゃんの為だと思わねぇのか!」