天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

真っ直ぐに向き直り、直視する事さえ並の人間なら憚る怨念じみた少年の視線を真っ向から受け止める十牙。

「止しなさい…君が普段やってる小競り合いの喧嘩とは訳が違うの…この子をあまり挑発しては駄目」

まかりなりにも教師。

十牙に危険が及ばぬよう、早めの降参を勧めるレヴィであったが。

「ふざけんな」

キッと睨み返す十牙。

「霊だろうが何だろうが、喧嘩の途中でケツまくって逃げられっか。勝っても負けても決着つくまでやんだよ。逃げるなんて負けるよかカッコ悪ィぜ」