天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

「その子を攻撃手段に使うつもりかよ!そんな事して何とも思わねぇのかよ!」

憤る十牙に対して。

「馬鹿な事言わないで!」

レヴィもまた声を荒げた。

「この子が私を慕ってくれている事は分かってる…私が無知なばかりに、こんなとり憑くような形になってしまった事も…私がカウンセリングの勉強を始めたのもこの子の為…霊にカウンセリングなんて馬鹿げていると思うかもしれないけれど…私はこの子の気持ちを理解し、解きほぐしてあげた上で、安らかに成仏して欲しいと思っているの…」