天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

「職員室に宣戦布告しに行った時点で、もうあんたらを教師とは思っていねぇよ…気合が足りねぇあんたらに、俺が喝入れてやろうと思ってな」

今にも飛びかかりそうな十牙。

相手を侮っているようでいて、彼は微塵も油断などしていない。

教師に見えない女子生徒のような容姿のレヴィに対しても、必ず『奥の手』があると踏んでいる。

それは喧嘩で場数を潜ってきた経験ゆえか。

或いはその『本性』ゆえか。

「喝ねぇ…」

ニコニコと笑顔を絶やさなかったレヴィ。

その温和な笑顔が、冷笑へと変わっていく…。