「ならば私が…」
リングに上がる階段に一歩足をかける龍娘だが。
「龍娘先生」
そんな彼女に、向こう側から雀が声をかけた。
「出るのは待ってもらいましょうか…貴女には私の相手をして頂きたい…尤も…私が怖くて避けたいと言うのならば今出ても構いませんが…」
「…ほぉう…?」
龍娘の額に浮かぶ青筋。
彼女はパイプ椅子に腰を下ろす。
「あの犬はくれてやる。レヴィ、行け」
「えぇえぇえぇ…」
超めんどくさそうな顔をするレヴィ。
その向こうでまた十牙が犬発言に怒鳴っているが気にしない。
「私ですかぁ?私、荒事苦手なんですけど…」
「よく言う…」
龍娘の切れ長の瞳が細まった。
「私の目には見えずとも、気配で分かるぞ?お前自身は荒事が苦手でも、『背中の奴』は闘いたがっているではないか…」
リングに上がる階段に一歩足をかける龍娘だが。
「龍娘先生」
そんな彼女に、向こう側から雀が声をかけた。
「出るのは待ってもらいましょうか…貴女には私の相手をして頂きたい…尤も…私が怖くて避けたいと言うのならば今出ても構いませんが…」
「…ほぉう…?」
龍娘の額に浮かぶ青筋。
彼女はパイプ椅子に腰を下ろす。
「あの犬はくれてやる。レヴィ、行け」
「えぇえぇえぇ…」
超めんどくさそうな顔をするレヴィ。
その向こうでまた十牙が犬発言に怒鳴っているが気にしない。
「私ですかぁ?私、荒事苦手なんですけど…」
「よく言う…」
龍娘の切れ長の瞳が細まった。
「私の目には見えずとも、気配で分かるぞ?お前自身は荒事が苦手でも、『背中の奴』は闘いたがっているではないか…」


