「そんな事より…」
トリオ漫才の最中、一人の男性教諭が口を挟んだ。
今年の春、美術教師としてやってきたクロード。
昨年度卒業生の琉の保護者でもある。
「レヴィ先生、その背中の…」
「む?」
「ん?」
龍娘と翡翠がキョトンとする。
二人には、レヴィの背中には何も見えない。
しかし『視える』のだ。
元祓魔師(エクソシスト)たるクロードの瞳には。
レヴィの華奢な背中にしがみ付いている、某ホラー映画並みに殺気じみた少年の姿が。
くっきりと隈のある鋭くも禍々しい眼で、めっちゃクロードにメンチ切っている。
『やんのか?ん?お?あ?ちっと校舎裏来いや、いい夢見させてやんよ』とでも言いだけな目付きだ。
「ああ、気にしないで下さい」
レヴィはシレッとのたまう。
「これは…私の本体で、私は腹話術人形、みたいな?」
「そっちが本体かよっ!」
…天神学園職員室は、春うららである。
トリオ漫才の最中、一人の男性教諭が口を挟んだ。
今年の春、美術教師としてやってきたクロード。
昨年度卒業生の琉の保護者でもある。
「レヴィ先生、その背中の…」
「む?」
「ん?」
龍娘と翡翠がキョトンとする。
二人には、レヴィの背中には何も見えない。
しかし『視える』のだ。
元祓魔師(エクソシスト)たるクロードの瞳には。
レヴィの華奢な背中にしがみ付いている、某ホラー映画並みに殺気じみた少年の姿が。
くっきりと隈のある鋭くも禍々しい眼で、めっちゃクロードにメンチ切っている。
『やんのか?ん?お?あ?ちっと校舎裏来いや、いい夢見させてやんよ』とでも言いだけな目付きだ。
「ああ、気にしないで下さい」
レヴィはシレッとのたまう。
「これは…私の本体で、私は腹話術人形、みたいな?」
「そっちが本体かよっ!」
…天神学園職員室は、春うららである。


