天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

複合金属をレーザーで研磨して鍛え上げた刀剣。

昔ながらの刀鍛冶が鍛えた翡翠の川蝉とは、対極に位置する剣だ。

「抜けよ、旦那」

剣を構えるジャックフラミンゴ。

しかし翡翠は微動だにしない。

「まさか剣相手に無手で立ち向かおうなんて侮辱はしないよな」

「……」

見据える隻眼。

その瞳が細まる…。

「剣を抜いたから俺と同等だと思うのか?思い上がりも甚だしい…まずはその威力を見せてみろ。『竹光』相手に真剣を抜いたとあっては、生まれてくる子に笑われる」

「っ…っの野郎っ!」

翡翠の挑発に乗った形。

両手持ちで剣を振り下ろしたジャックフラミンゴによって。

「!!」

特設リング中央に斬撃の痕が走った!