天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

「チッ!」

軽い舌打ちと共に、次々とフェザーショットを放つジャックフラミンゴ。

しかし翡翠には掠めもしない。

まるで奥方を彷彿とさせる柔軟且つしなやかな動きで、羽根手裏剣の群れをあしらう。

小鳥と戯れているかのようにも見えた。

「旦那は剣術一筋…体術は奥方には劣るってデータだったんだがな」

「いつの情報を言っている?情報収集は二流だな」

回避を終え、無形の位のまま佇む翡翠。

「武人は常に進化し続けるのだぞ…機械仕掛けと違ってな」

「…生憎と」

翡翠の言葉に笑むジャックフラミンゴ。

訝しげな翡翠の背中に。

「っ!」

一枚のフェザーショットが突き刺さる!

「このコスチュームはパワードスーツとは違うんだよ」