天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

ましてや、先日に翡翠は夕城家の宗主になったと聞く。

いわば夕城一門を背負って立つ身。

流派の最高権力者。

一団の頂点に立つ者だ。

一生徒程度に嘗められるような男である筈がない。

「審判はいいのか?」

翡翠が呟く。

「喧嘩だぜ?旦那…勝ち負けは勝負する本人が決めればいい事だ」

ジャックフラミンゴが言うが。

「囀るなよ?小僧…」

翡翠の隻眼が、ジャックフラミンゴを震え上がらせるほどに射抜く。

「ならば俺が四肢を刻んでも、止める者はいないと知れ…」