「別に」

逸早く答えたのはスペシャルバカだった。

「いずれは老師の技術を盗んで、俺もアンタをぶっ倒してやるつもりだからな…アンタだけじゃねえ。翡翠の旦那もレヴィ先生もクロード先生も、今回の対抗戦に出ていねぇ教師陣も…いずれは俺がまとめて面倒見てやんよ。たまたま今回、チュン子の奴が先に老師に勝った、それだけの話だ」

「り、龍太郎君…」

歯に衣着せない物言い。

あまりのふてぶてしさに、バイオリン弟は狼狽するが…。