天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

「先生方よぉ」

一歩前に踏み出したのは十牙。

「俺ぁ別に自由気ままなのは嫌いじゃねぇんだが…そんな職務怠慢の癖して俺達生徒に偉そうな態度とるのはいただけねぇんじゃねぇのか?」

「…何?」

翡翠の隻眼が細まる。

交錯する両者の視線。

「尊敬する龍娘先生がこのような堕落した姿を見せるとは…雀は失望致しました」

「小娘、貴様…」

雀と龍娘もまた、武道家ならではの闘気を交わらせる。

そんな中、一人キョトンとするのは弥々。

ジャックフラミンゴに半ば強引に勧誘されて連れてこられたのだが…。

(どうやらあの教師達は悪人みたいだし…やっつければママやねぇさまに誉めてもらえるかもしれません)

盛大に勘違いするドジっ子。