天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

龍娘の誇りを著しく傷つけた。

その事を猛省すると同時に、そんな武人のままで居てくれた事を嬉しく思う。

あの日、繁華街で雀に言い寄ってきた不良どもを蹴散らした勇猛な龍娘が、今もまだ目の前に立っている。

何が愚者なものか。

(この人は…群雄割拠の三国時代ででも通用するような英傑なのだろうな)

口元を綻ばせる雀に。

「何が可笑しい!」

勘違いしたらしく、激怒する龍娘。

実に彼女らしい。

「失礼しました、龍娘先生」

キュッと口を真一文字に結んで。

「今一度…参ります!」

雀は昧朱雀の柄を握り締めた。