天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

「い、いいのですか…?」

流石にタフだ。

早くもダメージから回復しつつある雀。

「そのような事を教えれば、更に手強くなりますよ?」

「構わん。素質ある者の芽をここで摘む気など毛頭ない。才能を伸ばしてやる事が天神学園の教師の務め」

「!」

怠慢だと思っていた龍娘の口から出る、『教師の務め』という言葉。

「愚者を装っていただけでしたか…」

「わからんぞ?真に愚者なのかもしれん」

龍娘と雀、互いに笑みを浮かべる。