「うわぁあぁんっ、ねぇさまぁあぁっ」

リングから降りるなり、弥々は芽々の胸に抱きつく。

「勝てなかったですぅっ、ねぇさまっ、弥々を嫌いにならないで下さいぃっ」

「何言ってるの、おかしな子ね、弥々」

泣きじゃくる弥々を抱き留めながら微笑む芽々。

「武闘派教師陣の一人であるクロード先生を相手に、よくあそこまで戦ったわ。貴女は自慢の妹よ?」

「本当ですかっ?ねぇさまにそう言われると嬉しいですぅ」

ここぞとばかりに甘える弥々。

ハンマーを振り回し、リング崩壊まで暴れた凛々しい女戦士とは思えない。