天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ

「信じられません…」

弥々が小さく呟く。

「相当なダメージの筈です…無理をすれば命に関わりますよ?天神学園は命のやり取りは禁止なのでしょう?私に人殺しをさせる気ですか?」

「まさか…死ぬ気もないし、大切な生徒に人を殺めさせる気もない…」

傷だらけの顔のまま、柔らかく微笑むクロード。

「だけど負けてやる気もない…新参者だが、俺にも武闘派教師陣に選ばれたプライドってものがあるんでな」

おぼつかない足取りで前に出る。

あと一撃でも弥々のハンマーを食らえば、完全KOできるのではないか。

そんな雰囲気だった。