花見で乱痴気騒ぎしたのが遠い昔に思われるが、それもまだ先週の事。

他所よりも長い期間咲き誇る庭師自慢の桜もいよいよ散り始め、天神学園も落ち着きを取り戻しつつある。

尤も、落ち着いたといってもそこはそれ、天神学園なのだが。

「…………」

校舎2階から1階へと続く階段。

白髪の生徒会長は無言のまま立っていた。

その制服には、ロシアンミルクティーの染み…。