「裕太…」


変わらない君の声


君がそっと

僕の頬に手を伸ばす


なんとなくだけど


君の温もり…


雰囲気だけだけど


君の手の感覚…



「ねえ…
明日さぁあの公園行こ」

「うん…行こう」


あの公園…



二人の思い出の

池のほとりの
小さな公園………



am 11:00


僕らは二人外に出た


周りからみるのは

僕一人…

僕たちには

僕ら二人…


二人にしか分からない
二人だけの声



周りから見れば

きっと僕は

変な奴


一人でペラペラ喋って

だけど

僕の声にはちゃんと
愛奈が返事してる


一人じゃない
二人の会話