「んでさー。咲羅がトイレに泣きながら 走ってくのも見てた。」 えっと、確かお弁当忘れたときか。 「どーしたんだろう、って気になって 後ろ追っかけたら先輩に絡まれてるし」 ははって笑いながら懐かしそうに話す拓。 「あの時、拓が来てくれるって 信じてたよ。拓、ちっちゃい時から ずっと私を助けてくれてたからね」