6月下旬 蒸し暑い気候に、架之叶はイラつきを覚えた。 『修学旅行の班決めですが…自由にしたいと思います。』 架之叶は教卓の前で学級委員としての役割を果たしている。 『あ、あの……神川さん。自由はやめた方が………仲間はずれとか……』 もう一人の学級委員、田所くん。 『仲間はずれ?そんなのでないわよ。』 居たとしても、アタシの班にいれる。