目の前が真っ暗になり、視界が元に戻ってくると、アタシは床に倒れていた。 『『架之叶お嬢さま!』』 蓮と麻里さんの声が混ざった。 『ごめん、ただの立ちくらみ。』 アタシはそう、思ってたけれど、現実は違った。 立ち上がろうとしても、足に力が入らない。 というより感覚がない。 『………立てない……』 アタシがそう言うと、蓮はすぐさま誰かに電話をかけだした。