SAKURA SAKU




『さくら、もうごちそうさま。寝るから。』





玲乃はワガママなお嬢さま気取りで席を立ち上がった。





『玲乃姉ちゃん、口にパスタソースがついてるけど?』





愛架が玲乃を鼻で笑った。






玲乃は焦った様子でソースを拭いた。






『さくら!そんぐらい言ってよ。もう……』






玲乃はプリプリ怒りながら、ダイニングを出ていった。