五月、家、こっちじゃないんじゃん。 変なとこ、優しすぎだよ。 五月の背中を見ながら、自然と笑みがこぼれた。 無駄に大きい、家に入る。 『架之叶お嬢さま。お帰りなさいませ。』 メイドのさくらさん。 基本、玲乃の世話係。 両親は仕事が忙しいから、メイドや執事を多数雇っている。