『不安に決まってるじゃん。まだ小さいのに………いや、不安っていうか、怖い。』 『怖い?』 『自分を忘れられるのが。』 そう言うと、五月は優しく微笑んだ。 『忘れるってことはさ、消えるとは違うだろ?その人の心の奥底には絶対に記憶されんだよ。でも、ただそれを思い出せるかだろ?弟たちだって、覚えててくれてるよ。』 『五月………ありがと。』 五月は私の不安や恐怖を和らげてくれた。