『俺、姉貴が死んだから、医者になった。ベタな理由だろ?でもさ、やりがいがあるんだ。自分が救った患者さんにありがとうって、言われんの、マジ嬉しくて、医者になってよかった。』
五月はまるで子供みたいに、目を輝かせていた。
『そっか。お姉さんが死んだとき、どうだった?』
『そりゃ、悲しかったよ。心にぽっかり穴が開いたって感じ。まぁ、俺、高2だったし、ある程度理解してたよ。』
玲乃達はアタシが死んで、どう思うのかな。
雄太や爽にはまだわかんないかな。
『架之叶の弟たちも、小さくたって、悲しんでくれるよ。不安なのか?弟たちが。』
五月は優しく微笑んだ。


