一時期、あと少ししか、生きられないのなら、今、死んだって同じだ、って、自殺しようとしたときもあった。 でも、その時、この病院に入院してた男の子に言われた一言で、アタシは救われた。 『まだ生きれるんなら、俺にくれよ、その命。』 男の子の名前はリク。 名字も、リクって字も、なんにも知らなかった。 でも、その時、アタシと同い年だった。 今、彼が生きていれば、アタシと同学年のはずだった。