『赤木くん?』 そう話しかけると制服を着た男の子が振り返った。 やっぱり赤木くんだ。 『神川?どうしたの、こんな時間に。』 『赤木くんこそ、何やってるの?』 『あぁ、おふくろが急に仕事入って、弟たちの面倒みるやつ、いなくなったから、代わりに俺がみてるだけだよ。こいつらのせいで学校、早退したし。』 赤木くんは女の子たちを睨み付けた。