『…カノ…生きてんじゃん。それに、つまんねぇじゃん。いつも通りなんて。』 俺はこの時、なんでこんなことを言ってしまったんだろう。 俺のこの言葉がどれだけカノを傷つけたのか、俺がわかるはずもなかった。 『………いつも通りなんて、ありきたりだけど、なかなかそのままって訳にはいかないよ。翔唯は今、毎日、つまんない?』 カノは優しい眼差しで微笑んだ。