『神川……なんかあったのか?』 怒ってる、というよりは、無感情のように見える。 俺は神川の隣に座った。 『……カノでいい。』 『え?』 カノ? 『カノって呼んで。神川とか、堅苦しい。』 そう言う神川もやっぱり、無表情。 『……じゃあ…カノ。なんかあったのか?』 そう言うと、カノはフッと笑った。