〜架之叶side〜 『セーンセ!来たよー。』 いつも通りに明るく診察室に入る。 『待ってたよ。また、来ないかと思ったけど。』 安野先生はそう言って、笑ってくれた。 安野先生はアタシが中学の時から、診てもらってる、お医者さん。 30代前半ぐらいの若い男の先生。 『さすがに2週間も、点滴射たずにはもたないもん。』 1週間に1回、診察も兼ねて、点滴を射ちに通院してる。