「ぎゃ────っ!!!!!!」
思いっきりフタをあけると白い泡があたしの顔面に……
「ちょっ、ちょっと!!!!あんたワザと……」
男は腹を抱えてあたしを指差しながらゲラゲラ笑っている。
あーっもう!
ほんと苛つく………
美玲がセットしてくれた髪の毛はもうベタベタ……
「あんた……オブラートに包んで言いますけど超最低」
「オブラート破れてません?」
はぁ…………
ほんとありえない……
服も濡れちゃってキモチワルイ。
「元気ないから」
今まで腹を抱えて笑っていた
男が意外にも真剣な表情で言った。
「え?」
元気がない?
………まぁ、つまんなかったからなぁ。
それに隼人のことしか考えてなかったし。
…………もしかして。
元気づけてくれた?
