「何で起こしてくれないの?!」
「んー。寝顔可愛かったから」
あーやだやだ。
軽すぎる。
やっぱチャラ男はチャラ男だね。
「あっそ」
あたしはフイッと顔の向きを変えた。
「ジュースいる?」
男は準備してたかのように炭酸ジュースを取り出した。
んー。
喉渇いたしなぁ……
何か入ったりしてないよね?!
睡眠薬とか………!
「俺何も入れてねーから!寝る前に買ってきたやつだから」
「…………もらいます」
あたしはおとなしくもらった。
カチッ、カチッ
あ、開かない。
「へたくそか、お前は」
あんたに言われるとリアルにムカつくわ。
男はあたしからジュースを奪って微妙なところまで開けてくれた。
これならあたしにも開けられる。
「あ、ありがとう」
素直にお礼を言ってジュースを受け取った。
プシュ──────っ!
