「優輝くん…………」



そこにはパジャマ姿の優輝くんが立っていた。

「じゃあ何で隼人は倒れたの?」


「気になるの?」


優輝くんはそう言ってクスッと笑った。





「隼人は疲れが溜まってただけなんだって」

優輝くんは微笑んで答えた。



「そっか………そうなんだ」



じゃあ、危なかったわけじゃないんだ………。


「ねぇ?叶ちゃん。ほんとは隼人と付き合ってないっしょ?」


「えっ…………」


もしかして、あたしの演技が甘かった?



「2人見てたらわかるよ………」



あぁ………やっぱり。



「でも演技はうまかった!危うくほんとにだまされるとこだったよ」


「あは………」


「ねぇ………自分に素直になったら?」



自分に素直………?



「なっ………何が…?」


「今だって………隼人のために泣いてるんでしょ……?」