短い人生にヒカリをくれたキミ



「あら、叶?ここで何してるの?」



「あ、お母さん」



「えっ?この人、叶のお母さん?!」



「そうだけど……」


何をそんなに驚いてるんだろう。



っそのまえに。

何で隼人はあたしのお母さんのことを知っているんでしょうか?



「あらら?隼人くんじゃない。こんにちは」


「どーも」



隼人はあたしのお母さんに向かって軽く頭を下げた。


「お母さん?何で隼人のこと知ってるの?」


「当たり前じゃない。お母さん、ここの看護士なんだから。」


あぁ、そっか。



そうだよね。
隼人は毎日優輝くんのお見舞いに言ってるらしいから知ってても無理はないか。




「そっか。あっ、お母さん、あたし傘持ってないから家まで一緒に帰ろうよ」