「ねぇ?聞こえてる?」 「あ、あぁ。一瞬意識ぶっ飛んでた」 「ちょっとぉ~。ちゃんと話聞いてよね!」 バカにもほどってもんがあるでしょ。 「隼人と優輝くんはどうやって知り合ったのー?」 「あー。俺のおかんがこの病院で働いてて。……で、優輝と知り合ったんだ」 へぇ…… そんな出逢いだったんだ? 「そうなんだぁ。……優輝くん、早く良くなればいいのにね……」 「うん……」 あたしたちは黙ったまま、しばらく曇った空を眺めていた。