短い人生にヒカリをくれたキミ




んなわけないよね。




「何で元気ない?」




「あ、あんたには関係ないじゃん」



あたしは濡れてることを忘れて俯いた。
冷たい水が髪の毛からしたり落ちる。



なーんか惨め。



すると軽く肩におもみがかかった。


「?!」




多分この男の上着……?



「何これ?」



「上着」



「じゃなくて何で?」



「濡れてるじゃん」



「…………」




何よ。地味に優しいとこあんじゃん………
そーゆーとこ、隼人に似てる。




「俺、佐々木純」



佐々木………?
隼人と同じ名字だ………
何という奇跡。