「はーい。今日は学級委員を決めるぞ。
推薦あるか?」

スッ…。
と、1人の男の子が手をあげた。

「春川さんがいいです。」



………………?
はい?

クラスの皆、口を開けたまま
こっち見てる!

なんの冗談?


「おぉ、仲野はどうしてそう思う?」


「春川さん、いつも1人で
嫌な顔1つせず
花に水をやったり、ごみ拾ったりさ、
すげーんですよ。
こんな人が学級委員だったら
良いクラスになるかな?って。」


「なるほどな。他に意見は?」


「はい、俺も春川さんがいいです。
男の方は仲野にやってもらいたいです。」


「皆、それでいいか?」


クラス中に拍手の音が鳴り響いた。


「俺、仲野一輝。よろしく。」

「…、よろしく。」



これがあたしと一輝の出会い。