シロクロ

『おっ、ナツじゃん!そいつは、新入 り?』
商店街の入り口で、ストラップを見てい た男が話し掛けてきた。
俺は、ナツ兄の袖を掴んで後ろに隠れ た。
『あれ?俺、もしかして嫌われちゃっ た?』
男が苦笑いしながら言った。
『あぁ、コイツ、人見知りしてるだけだ から』
夏輝兄が、俺の頭を撫でながら言った。
『なんか、ものすごく懐れてるじゃん。 もしかして、知り合い?』
男は、笑いながら、夏輝兄に言った。
『あぁ、弟。アキつうんだ』
夏輝兄は、自慢げに紹介した。
『アキくんって言うんだ。オレは、南野 颯(みなみのはやと)。ナツの友達。よろし く』
俺は、颯先輩にペコッとお辞儀した。
『なんか、アキくん、子供みたいでかわ いいね』 ハヤトが、夏輝兄の顔を見ながら言っ た。