シロクロ

『じゃあ、ハル兄も帰った事だし、俺も 自分の部屋にもどろうかな』
夏輝兄は、伸びをしながら言った。

はあぁぁぁぁぁ!!
今俺の事頼まれたよな(怒) どうしたらそんな事言えんだよ!!
『・・・そう、戻ればいいじゃん』
俺は少し拗ねたように夏輝兄に言った。
『ハル兄の時みたいに、帰っちゃう の?って言ってくれないのかよ』
どうやら夏輝兄は、俺が停めるのを待っ ていたようだ。
『だって、ナツ兄ちゃんも、ボクを残し て自分の部屋に帰っちゃうかと思ったん だもん』
俺は、少しうつむきながら、ナツ兄に 言った。
『安心しろ、コウタとは、同じ部屋だか ら仲良くなって欲しいけど、すぐに二人 だけにはしないからな』
夏輝兄は、小さな子供に言うような口調 で、俺の頭を撫でながら言った。