休み時間になると、夢羽が苦笑いしながら
「あんたね、何でそんなに気ままなわけ?」
「気ままで何がいけないのよ。束縛されたくないんだよ!」
「反抗期には参るよ。ホントに」
うー。私の人生なんだから私がどうであろうと勝手じゃん!
なんて思ってると、隣の机が前に倒れた。
…いや、倒された。向田によって。
「…で」
「え?」
「何でそんな風に自由気ままにやってけるんだよ!!見ててイライラする!!」
え!?向田ってこんな事言う奴だっけ!?
「なんでって…?てか、いきなりなんなのよ!!自由に生きてて何が悪いの!?」
「自分だけ自由を気取って周りに迷惑かけるのやめろ…!」
「は!?アンタに迷惑なんていつかけたの!?」
夢羽のほうに顔を向けると、
「音色が授業中に寝てたとき、関係ない向田が怒られてたんだよ」
あ、それでか!!
「それは…ごめん」
「っ!!俺が言いたいのは!!…やっぱりいい。バカにはとうてい分からないことだろうからな」
…はああああああ!?何が言いたいのよ!こいつ!!
澄ましたふりして暴言はいてんじゃないわよおおおおっ!!

はあ…。こんな最悪な出会い、初めてだわ…。