「 葵ちゃん、お皿ほしいな 」
「 あ、はいっ!! 」
やっぱり、先生も先輩と一緒で
意地悪なところがある。
部屋を出て、小さな溜息を零し、
「 ・・・妹、かぁ 」
それって、そういう・・・意味だよね?
そういうの、考えてなかったけど
・・・・・・いや、考えたら私きっと
先輩の顔見れなくなるから、
考えちゃ・・・・
「 一条葵になってみる? 」
「 ・・・はい 」
・・・・・はい?
「 へぇ、じゃあ色々考えないとな? 」
「 え!?・・・あの、先輩? 」
キッチンで立ち竦んでいた私の
腰に手を回した先輩が、ははっと
乾いた笑いを零した。