「 絶対に、何があっても
  先輩から離れません 」





泣きながら笑う葵は
誰よりも強くて可愛い。









「 ・・・・美夏 」


「 なに? 」


「 ちょっと出てて 」






ムッとした美夏を部屋から追い出し
”お茶いれてくる”と階段を
下りていった美夏に苦笑している葵を
思いっきり抱きしめた。











「 ・・・・葵が一番いい女だな 」






触れたら壊れそうだったのに
今じゃ俺を抱きしめ返して
”何言ってるんですか”って
笑うようになった。