「 ほら、早く 」 なかなか動かない私を 抱き上げて立たせると 先輩は私の腰をぐっと押して 「 気とか遣わなくていいからな 」 ”ゆっくり入ってこい” ヒラヒラと手を振る先輩を 横目に、私は部屋を出た。 ──────────今日は、優しいんだ。 いや、今日も、かな・・・? 昨日も、すごく優しかったから。 なんだか、調子が狂う。