「 ・・・怒んなよ 」


「 ・・・だって、 」





あぁ、可愛い。





頬を膨らませて、けど久々に
会ったからなのか真っ赤で。





赤信号で車を止めて、
葵に触れようと手を伸ばすと
葵が顔を背けた。











─────────────グイッ








「 葵に俺を拒むことなんか
  教えた覚えないんだけど 」






唇を塞いで、少し歯をたてると
葵が小さく声を漏らした。