「 ・・・会えねぇわけじゃ、ねぇだろ・・ 」 そう自分に言い聞かせながら 濡れた頬を袖で拭った。 ついさっきまで触れていた。 言葉を交わして、触れて、 キスをして、それなのに ──────────・・もう、葵に会いたい。