「 ・・・泰雅・・・ 」 時間より早く駅に着いて、 大きな荷物を持った先輩を見つけた。 寝ようと目を閉じれば、 先輩が出てきて、涙が 止まらなくなって、 気付いたら朝だった。 時間ギリギリまで目を冷やして メイクで少し誤魔化したけど ・・・・・きっと意味はない。 「 ・・・・・・・葵! 」 両親と話していた先輩が 私を見つけて、私の方へ ゆっくり向かってくる。 「 顔色悪い。寝てないだろ 」 メイクでカバーしたつもりだったのに 先輩には一瞬でバレてしまった。